中国茶の話

 なんとも広大な中国大陸。ウン千年の歴史のある国。4年後には北京オリンピック、今年はF1レース、そして、ユニバーサルスタジオチャイナオープンや上海万博と、一頃の日本の高度成長をなぞるがごとくの急成長です。
 もちろんお茶の歴史も古く、ルーツの国でもあります。中国でお茶の栽培が始められたのはAD350年ごろと言われています。中国は雲南省(どのへんだかは例によって分かりません。ヒマがあったら地図を開いてみてください。)の山岳地帯に自生していたカメリアシネンシスが大元だそうです。AD350年と言えば、今から1650年も前の話です。気が遠くなっちゃいますよね。とにかく、そこから人類の「お茶物語」はスタートしたのでした。
 はじめは緑茶を固めたもの(どんなものか想像できませんが・・・)しかなかったのを、中国の人は手を変え品を変え、およそ1000種類とも言われる中国茶を作り出したわけですから、すごいですよねえ。
 というわけで、このページでは「中国茶」についてお話したいと思います。

緑青白黄赤黒!? 「見出しの色に共通のものはな〜んだ?」・・・・なぞなぞで問われたら、少し前のボクなら「目の色?」とか言っちゃいそうです。もう分かりますよね。これ、みんな「お茶」なんです。緑は緑茶、赤は紅茶です。そのほかに白茶とか黒茶とかがあるのが中国茶の特徴なんです。そうです!中国茶は色の名前がつけられているんですね。(実際の色とは多少違いますが。)もちろん、すべて製法が違うから、別々の名前がつけられているわけです。発酵の違いですね。一覧にしてまとめてみます。

緑茶 発酵させていないお茶=ロンジン茶など
白茶 わずかに酸化発酵させたお茶=白ごう銀針(ハクゴウギンシン漢字が出ないくらいすごそうな名前です)など
黄茶 弱い酸化発酵後に、わずかに微生物発酵させたお茶=君山銀針(クンザンギンシン)など
青茶 酸化発酵完了前に熱を加えて発酵を止めたお茶=鉄観音・烏龍茶など(やっと知っている名前がでました。)
紅茶 酸化発酵を完全に終わらせたお茶=いわゆる紅茶、中国ではキーマンが有名。
黒茶 微生物を用いた弱い発酵のお茶=プーアール茶など

そのほかに、バラやジャスミンなどの花の強い香りを吸着させた花茶なんてのもありました。テレビでよくやっている、花ビラをかためたものとはちがいますけれど・・・もちろん、上のお茶でボクが飲んだことがあるのはわずかです。

揉捻して殺青して悶黄する!
 さてさて、物騒な漢字が並んでいますが、これらは実はお茶の製法の工程を指しているんです。「揉む」とか「殺す」とか「悶える」とか・・・いやはや漢字のお国とはいえ、お茶をつくるのは大変なことですな。 

殺青(さっせい)   熱を加えるために釜で炒り、酸化を止めること。
揉捻(じゅうねん)  茶葉を揉むこと。
萎調(いちょう)   葉をしおらせて、酸化を始めさせること。
揺青(ようせい)   茶葉を揺すって発酵を促すこと。
乾燥(かんそう)   仕上げに茶葉を乾かすこと。
こう焙(こうばい)   途中で茶葉を乾かすこと。
転色(てんしょく)   強く発酵を促すこと。
握堆(あくつい)   水と菌の力で発酵させること。
悶黄(もんおう)   菌の力で発酵させること。
復揉(ふくじゅう)   発酵した茶葉をさらに揉むこと。
 

上の工程がいくつか組み合わさって、最終的に赤だの青だのの「お茶」になっていくわけです。例えば、一番単純な白茶は
 萎調→乾燥
だけ。ポピュラーな緑茶は、
 殺青→揉捻→乾燥
の工程。翻訳すると、「釜で炒ってから手で揉んで乾かす」ってことですよ。黒茶にいたっては「釜で炒ってから手で揉んで、水分と菌で発酵させてから又揉んで乾燥」って具合です。さすが中国。手間のかけ方にも年季が入っています。

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