紅茶の話

お茶は中国で生まれ、そして、全世界へと広まっていきました。紅茶文化の総本山はヨーロッパ、特に英国です。「TeaTime」なんて、おしゃれな習慣は、英国が発祥です。最初はオランダやポルトガルの宮廷から始まり、1700年代には、英国で「宮廷のお茶会」などが開かれるようになります。(茶飲みの会も略称は「茶会」ですが、宮廷とはなんの関係もございません・・・断るまでもないか・・・)しかし、当時の「お茶会」のお茶は緑茶でした。中国方面からの長い航路の途中で発酵して・・・という話はボクも聞いたことがあるのですが、実は強く発酵させた工夫茶(コング茶)と呼ばれる種類のお茶を英国が輸入したのが始まりであるようです。ですから、やっぱり、王室のある国、英国が紅茶文化の元締めということになりますね。いずれにしても当時としては、高価かつ珍らしいものだったのでしょう。当時の英国の財政は、この紅茶の税金で賄われていたという話もあるくらいです。  そして、この紅茶、大変なことに、アメリカの英国からの独立のきっかけともなったと言われています。(通称「ボストン事件」この事件については、別の機会にお話したいと思います。)  今回はそんな歴史上の大役もつとめた、「高級感」あふるる紅茶についてのお話です。

S.F.T.G.F.O.P!? またまた出ました!「なんじゃこりゃ?」の英語バージョンですな。これ、略称です。略さないで言おうとすると大変です。
「スペシャル・ファイン・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコー」
・・・すごそうだということだけは分かります。
実は上記のものは、紅茶の中の紅茶(キングオブコウチャ)、質・量ともに最上級のものを指しています。そうです、紅茶は、まず等級(グレード)によって種類分けが行われているのですね。ボクは恥ずかしながら「オレンジ・ペコー」なるものをずっーと、紅茶の葉の種類だとばかり思っていたことを白状します!!「名前」が可愛らしいので、好きなんですけど・・・。ただ、等級と言いますけれど、品質の良し悪しだけではなく、茶葉の大きさなどを基準にするのが基本になっています。おいしさも人の好みによるので、いちがいに等級が高いから「おいしい」というわけではなさそうです。どんなものがあるか、下の一覧を御参照ください。

ホールリーフ(フルリーフ)タイプ=全葉を使用したもの。以下、下に行くほど小さくなります。

OP オレンジ・ペコー  もっとも茶葉の大きいもの。若い葉を使用。7〜11mm。
P  ペコー        短い葉を使用したもの。この2つは要するに葉っぱの大きさです。

ブロークンタイプ=「砕いた」茶葉を使用したもの。

BP  ブロークンペコー        ペコーの葉を砕いたもの。
BOP ブロークン・オレンジ・ペコー  OPの葉を砕いたもの。どうしてBPよりも小さくなるかは不明です。

ファニングス・ダストタイプ=「粉砕」した茶葉を使用したもの。

BOPF ブロークン・オレンジ・ペコ−・ファニングス。つまりBOPをさらに細かく砕いたものです。
F    ファニングス                 ・・・・中間くらいの「粉砕」具合ということかな?
D    ダスト                     一番、細かなタイプですね。

ということなのですが、上記の「S・F・T・G・F・P」のように、さらに葉の若さや生産される時期等によって細かく分類されており、、これ、正直言って、ボクには良く分かりません。現在、そのあたりは整理中であります。ただ、良質の紅茶は芯芽(チップ)と呼ばれる枝の最先端とその下の2つの葉を加えた「一芯二葉」と呼ばれる部分が用いられ、その中で芯芽だけを集めたものを「ゴールデンチップ」「シルバーチップ」と呼んで、特別に高級な扱いをしていることを付記しておきます。

「茶帯」への道
「武道」の話ではありません。紅茶には「帯」があるんです。何の帯かというと・・・・・産地の帯なんです。一般的に北回帰線(中国とインドの国境より、やや下側)と赤道までの間を「ティー・ベルト」と呼び、そのあたりで、主に紅茶は生産されているのです。主な産地をご紹介します。

中国      主に南部と考えたら良いのでしょう。キーマンが有名です。「世界三大銘茶」です。
インドネシア ジャワティーはここです。あとスマトラあたりで生産されています。
スリランカ   セイロンと言ったほうが通りは良いかもしれません。「世界三大銘茶」ウバの産地でもあります。
インド     有名なダージリン(世界三大銘茶の一つ)はここです。実は、世界最大の産地でもあります。
ケニア     アフリカ有数の産地。ティーバッグ用の製法を主としています。

それぞれの地域には旬があり、また、同じスリランカでも育てられた土地の高低差により味や香りが微妙に違うなど、大変に繊細です。「中国茶」や「日本茶」でも同様ですが、自分の好みの一品を「探せる」ほど、豊富な種類があるということです。 いろいろ飲み比べてみるのも楽しいですよね。  

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